みなさまこんにちは。
オンラインショップの朝倉です。
ブログを更新しました。
しばしお付き合いください。
前回は稲羽の国の姫神、ヤガミヒメと
その御子、コノマタ(ミイの神)にまつわる
神社や神蹟をご紹介しました。
UPした翌日、「そういえば・・・」と
頭に浮かんだ事がありました。
御井神社から離れた場所にある
実巽(じっそん)神社。
ヤガミヒメを祀る神社についてです。
この「実巽」の「巽」は「たつみ」。
つまり辰巳、方角の事で南東です。
御井神社と実巽神社の位置関係を見ると
ほぼその方角にあるようです。
親のお社が巽。私、頭の中で「巽」を
「立見」と思い浮かべてしまいました。
「親」の字を分解すると
「立」と「木」と「見」。
「立つ見」と「木の俣」・・・
親が巽の方角にいらっしゃる。
個人的に方角だけでは無いような
気がしたのでした(^^;)
さてさて。
本日はその木俣神を祀る鳥取県米子市の
神社をご紹介させていただきます。
こちら。阿陀萱(あだかや)神社。
鳥取県米子市橋本623 。
神社の御由緒を要約すると、
オオクニヌシとヤガミヒメは
稲羽の素兎のご縁で結ばれ、二神の間に
出雲の直江(御井神社の所在地)で
多岐喜姫(タギキヒメ→当社祭神)が
生まれた。そして稲羽の国へ里帰りの途中
タギキヒメは榎の木の俣に指を挟まれ
ここに留まり、鎮守の神として祀られた。
とあります。
こちらの神社では
木俣神はタギキヒメ、女神と説明しています。
「木俣(このまた)」の由来は
御井神社では、ヤガミヒメが稲羽に帰る際
御子を木の俣に挟み帰られたとありますが
阿陀萱神社では、「木の俣に指を挟まれ」と
伝わっており、若干由来が違うようです。
「山陰の古事記謎解き旅ガイド」によると
ヤガミヒメの里である因幡地方では
ミイの神は男神、コノマタの神は女神とされ
オオクニヌシとヤガミヒメの間には
御子が5人とも9人とも伝わっていると
書かれています。
この本は、宮司さんの話や地元の伝承を集め
書かれていますので、古事記と地元では
違った伝承なのでしょう。
字は違うのですが、松江市東出雲にも
同じ読みの「阿太加夜神社」があります。
日本三大船神事にあげられる
「ホーランエンヤ」で有名な神社です。
2018年11月撮影。
御祭神は同じタギキヒメ。
こちらは火事により由緒が消失し、
その由来はハッキリしていないそうです。
残念ですね。
出雲→松江→米子と伝承が繋がる様でしたら
面白かったかもしれませんね。
米子の阿陀萱神社の写真で
気になった方もいらっしゃるかと思います。
鳥居の前の巨石です。
注連縄が巻かれていました。
米子市のホームページによりますと
「天から落ちた石」と題して
この岩の事が次のように書かれています。
「…神代の昔、宝石天降り一夜の中に
(石が)出現せしゆえ、
この山を宝石山と称す。
この石社伝秘訣あり。
異名石にて側に小社を建て、
産石神社と崇敬…」したとあります。
宝石岩と呼ばれるこの岩は
天から降ってきたので、山の名前が
宝石山という。という事だそうですが
その事から隕石!?と思われがちです。
ですが、突然現れたとも解釈できます。
「産石神社」として傍らに祠を建てとあり、
社名からして安産のご利益の巨石だった
という事のようです。
これを米子市のホームページは
この阿陀萱姫は
まことに安産で生まれられたので、
それでこの石を産石というのだ。
との説ですが、どうでしょうか。
と解説しています。
ちなみに天から降ってきたこの岩は
この辺りにもう二つあるのだとか。
イラストでは「宝石岩」は
「安産岩」と書かれています。
本日もお付き合いくださって
ありがとうございます。
またの更新をお楽しみに。
ご自愛下さいますように。
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