オンラインショップの朝倉です。
ブログを更新しました。
しばしお付き合いください。
前回はオオクニヌシとヤガミヒメの御子
コノマタに関わる神社をご紹介しました。
今回は古事記のストーリーを進めます。
舞台は一転、高志(越)の国、現在の
新潟県へ飛びます。
更にオオクニヌシは幾つかある神名のうちの一つ、
八千矛神(ヤチホコノカミ)と書かれています。
ヤチホコは高志の国のヌナカワヒメに
求婚しようと出かけられ、
ヒメの宮殿の前で長歌でやり取りをします。
「高志国に賢い、美しく賢い姫がいると聞いて
妻にしようと何度も足を運ばれた。
太刀を下ろさず身なりも旅姿のまま、姫の寝ている宮の前で戸が開かないので、
戸を開けてほしいと戸を押したり引いたりしながら佇んでいると、
鵺(ぬえ)が鳴き出してしまった。
続いて朝を告げるキジやニワトリも鳴きだした。
いまいましくも鳴く鳥なんて 打ち殺して、鳴くのを止めさせたい。」
海辺の鳥のように波にそわそわ怯えています。
朝日のような笑顔でおいでください。
そして力強い腕で、淡雪のような私の胸を抱きしめてください。
互いの手を枕とし、足を伸ばしてお休みください。
非常に文学的です。例えば、ヤチホコが
『鵺(ヌエ→トラツグミ)が鳴き出した』と
言った事に対して。『萎えた草(ぬえ草)』と
返し、自身を鳥に例えています。
『我鳥(わどり)にあらめ、後は
汝鳥(などり)にあらむを・・・』と
非常に語呂の良い響きで詠んでいます。
ヤチホコが歌の冒頭『美しく賢い姫』と詠んでいるのもうなずけます。
今回ご紹介するヌナカワヒメ由来の神社は
こちら。美保神社摂社 大后社(きさいのやしろ)。
※美保神社HPより引用加筆。
こちらぐらいしか思い浮かびませんでした。
大社造の二殿の間を「装束の間」でつないだ
特殊な形式の美保神社。
その装束の間は見ることは出来ませんが
美保神社拝殿の正面、社殿の奥にある様です。
二神の御子は美保神社のご祭神のコトシロヌシです。
社名の「大后社」はオオクニヌシの「后(きさき)」ということなのでしょう。
越の国に目を向けてみましょう。
ヌナカワヒメは古事記には
「高志の国の沼河比売」と書かれ
現在の新潟県糸魚川市と考えられています。
次の3社にスポットがあたるようです。
天津神社 境内社の奴奈川神社(新潟県糸魚川市一の宮)
多く残っているようで、その伝承を元に
ヌナカワヒメが産まれた場所「産所」が
山の中に見つけられました。
大和勢力と出雲勢力の間に
覇権争いが繰り返され、大和を制圧出来ない
出雲が越の国の勾玉を手に入れるという
ありがとうございます。
またの更新をお楽しみに。
ご自愛下さいますように。
大国主命編 過去のブログはこちら
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古事記と出雲㊳ 大国主命③ ~ オオクニヌシのお父さん 日御碕神社 編 ~
古事記と出雲㊴ 大国主命④ ~ 稲羽の素兎 白兎神社 編 ~
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古事記と出雲55 大国主命⑳ ~ 八十神討伐とその後のオオクニヌシ。 木次神社・三屋神社 編 ~
古事記と出雲56 大国主命㉑ ~ 八十神討伐にまつわる地名 加茂神社(屋代神社)・屋裏八幡宮 ~