出雲発 祈りをテーマとした
温泉水×和漢コスメ kiu 祈雨 誕生。
めのやから新しく誕生した
コスメブランドについて、
出雲地方に伝わる神話や
まつわる風土をご紹介します。
時代の変遷と共に
その様式・形式が変わるもの、
そうでないものがあります。
今回は日御碕神社の鳥居を通して
その参拝の遷り変りや
当時の足跡をご紹介したいと思います。
鳥居の場所や形と理由。
スサノヲを祀る上の宮(神の宮)。
アマテラスを祀る下の宮
(日沉宮(ひしずみのみや)。
合わせて日御碕神社と呼ばれます。
元はスサノヲの御陵「隠が丘」を
拝するように建つ神の宮があり
ご神託により日沉宮が現在の場所に
経島より遷座されたそうです。
隠が丘。
神社には鳥居が付き物。
聖域を表すともいわれます。
その目的や形が違います。
今回ご紹介する日御碕神社の鳥居は
それぞれに理由があり、
時代の変遷や祀られる神様によって
場所や形が違います。
明神鳥居と呼ばれる形で
文化庁の「国指定文化財等データベース」に
「神の宮(上の宮)鳥居」の名称で
国の重要文化財として掲載されています。
1644年とありますので社殿の竣工と
同じ年代、江戸時代初期のものですね。
よく見るとデータベースに
同じ名称ですが違う鳥居があります。
これは海側にある鳥居です。
年代も一緒ですので、二基合わせて
「神の宮(上の宮)鳥居」と
いう事なのでしょう。
素材も同じ花崗岩ですね。
海に向かい建つこの鳥居は
いささか不自然にも感じます。
日御碕神社の祭事で8月7日に斎行される
夕日の祭り「神幸神事(みゆきしんじ)」。
「神幸」は神様が移動されること。
本殿からお神輿に遷り、
御旅所という場所まで御神幸され
神事を見守ります。
その時、この鳥居を通ります。
ですがそのためにある鳥居というわけでは
無いようです。
経典が重なるように見えることから
そう呼ばれるこの島の上に
小さな祠があります。
先にご紹介した神幸神事の際
二人の神官が上陸し、
この前で神事を斎行されます。
祠の前にある鳥居は「神の宮鳥居」とは
形式が異なり「神明鳥居」と
呼ばれる形式です。
「神明」は伊勢神宮の社殿造りの
名称にもその文字があり
アマテラスを祀る経島の祠に
神明鳥居があることは
なるほど、合点がいきます。
スサノヲの御陵も同じ神明鳥居でした。
姉神アマテラスに倣ったのかもしれません。
先程触れました、海側の鳥居。
実はこの鳥居は海から来た際に
通り入る鳥居なのです。
今では陸路がポピュラーな
交通手段ですが、今から50年ほど前は
稲佐の浜から通じる道路は無く、
船で行き来するのが主流だったそうです。
1985年頃、港が作られた事と
テトラポットが置かれた事から
弁天島付近の砂はどんどん堆積し
弁天島も陸続きになってしまいました。
先程の写真は巨石写真家、
須田郡司氏が音頭を取り、
埋もれてしまった鯨島を掘り起こし
音楽で癒やすといった
「クジラ島祭」の際の写真です。
元々は日御碕に出る船の船着き場だったと
催しに来ていた年配の方が話していました。
この催しの時、80年代の写真の
提供者がいらっしゃいました。
写真を見ると弁天島の前が海です。
今は埋まってしまった鯨島が
この当時は波間に浮かんでいます。
二枚目の写真には「81」とあり
1981年の写真と解ります。
こちらから船で日御碕に向かい
港で下船した参拝者は先の鳥居から
境内へ向かったのでしょう。
よく見ると柱の長さが短い様に見え
アスファルトの舗装の際に、
根本が埋まってしまったのかもしれません。
今では日御碕灯台の駐車場から
歩いて参拝の際に通るくらいで
そのルートをたどる人はごく少数です。
当時の様な頻度は無いかもしれません。
ですが日御碕神社も神在祭を斎行する神社。
旧暦10月の際は八百万の神々がこの鳥居から
境内にお越しになるのかもしれません。
参拝の際はぜひ、この鳥居を通り
海上交通が盛んだった頃の参拝の踏襲や
経島の遥拝をしてみてはいかがでしょうか。
お付き合いくださって
ありがとうございます。
本日はこの辺で。
ではまたの機会に。
ご自愛くださいますように。
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