みなさまこんにちは。
オンラインショップの朝倉です。
読み物を更新しました。
しばしお付き合いください。
よく考えてみれば古事記で書かれる
スクナヒコナはごくわずか。
風土記や神社の伝承を追ってる感じですね。
ですが、何かとその足跡、神蹟は多く
まだまだ続きそうです。
どうかお付き合いください(^^;)
ではでは
二神の国作りの足跡を追ってみましょう。
国作りの際、山から国を眺め相談をしたと
伝承が残る山がこちら、
大黒山 出雲市斐川町学頭。
尖って見える山頂の向かって右手に稜線が
緩やかに棚引いて延びる山です。
『雲陽誌巻之八』の「学頭」の項には
大黒山 絶頂高く西の方
袋のごとくなる山なり、
其形大黒の像に似たる故に土人大黒山という
東の麓に池あり・・・
と記されています。
右側の稜線は大黒さんが担いでいる
袋に見える山なのです。
軽登山が楽しめるこの山、
登山道も整備され、園児や児童たちが遠足で
登ったりする山のようです。
山頂には神社があります。
兵主神社(ひょうしゅじんじゃ)。
ご祭神はもちろんオオクニヌシと
スクナヒコナの二神。
本殿の所にある看板には社名の
「兵主」のふり仮名が
「ひょうしゅ」とあります。
そこにある案内板から抜粋すると
この大黒山は斐川町の南東部に位置する
標高315mの山です。神代の昔、
大黒さんと言われている大国主命が
スクナビコナの神とこの山に登り、
出雲の国に稲作を広めたり、
海のものを多く取ったりして
国を豊かにしようと平野や
内海を眺めて相談をなさったところ、
といわれています。
頂上近くには大きな岩がありますが、
その岩が二神がお立ちになって
国内を眺められたところ、
といわれています。
また大国主命や出雲の国造りに
協力されたスクナビコナの神を
おまつりしたのが兵主神社
(ひょうしゅじんじゃ)です。
と書かれています。
そして看板の通り国作りの足跡が
色濃く残る伝承の岩があります。
「相談岩」。名前の通り
国作りの相談をした岩だそうです。
そして8合目くらいの場所でしょうか、
平野や内海を眺めたといわれる岩があります。
国見の磐座(いわくら)。
さらに山頂近くには二神が腰を下ろしたいう
「腰掛け岩」があります。
椅子のような形をしてますね。
なるほど腰掛けてくなる気持ちが解ります。
看板には続きが次のように書かれています。
この山頂は急なため、
雨のため土砂が流れると山が低くなるので、
大国主命は大変おなげきになるので、
参拝する人々は
砂をもって登るのだそうです。
そうすると不思議に災いがなくなり、
作物もよくできる、
という言い伝えがあります。
登山の際は砂を持って登ってください。
なんでも山に登る時は一升持って登り
一合持ち帰る。その砂を畑に撒くと
虫がよらず、豊作になるのだとか。
山頂にはウッドデッキがあり
なんとも明媚な風景が望めます。
大変居心地のいい山です。
オオクニヌシとスクナヒコナも
じっくり相談出来たかもしれませんね。
本日もお付き合いくださって
ありがとうございます。
またの更新をお楽しみに。
ご自愛くださいますように。
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